遺言アイディア 脱温暖化に海の力を

日本国内でも温暖化の影響が肌身で感じられる今日CO2排出量低減の必要性が肌身で感じられる。

国際エネルギー機関(IEA)の報告では2018年度のCO2排出量は331憶トン、陸上の植物が吸収する分はグリーンカーボンと呼ばれ地球全体で30憶トン。海中の海藻や植物プランクトンで吸収される分はブルーカーボンと呼ばれ、20億トン程度と推定されている。差し引き毎年280億トンのCO2が大気中に蓄積され続けている計算だ。日本は12.4億トン排出しているそうだ。
再生可能エネルギーの導入率が頭打ちの傾向がみられる現在、IPCCの特別報告でブルーカーボンがその解決策の一つと提唱している{BSスペシャル「気候クライシス~IPCC特別報告書からの警告」BS101、2020年3月1日再放送}
グリーンカーボンは陸上の植物が太陽光で合成した有機物によるものだが腐敗菌や菌糸類、あるいはシロアリなどで分解されるので大きな量にならないのだろう。
これに対してブルーカーボンは植物プランクトンが起源であり、動物プランクトンや魚類に食べられるがそれらの死骸は海底に沈むのでCO2の固定効果は大きい。しかし、大部分の海洋は栄養素が貧弱だからブルーカーボンの値は大きくない。

植物プランクトンを増やすには鉄イオンの投入が有効だそうだ。[「鉄で海がよみがえる」{畠山重篤著(文春文庫2012年10月)}]。海水中の2価の鉄イオンを増やせば植物プランクトンや海藻が増えると書かれている。漁業者が「海は森の恋人」とのキャッチフレーズのもと植林活動をしたり、鉄粉と粉木炭を粘土で焼き固めた「鉄炭団子」の例も紹介されている。
増毛町では波打ち際にくず鉄と腐葉土を混ぜたものをの海岸に埋め、「磯焼け」が無くなり昆布やウニが大幅増加したとの効果が実証されている。

海洋大学のwebサイトによると海藻類は1平方キロメートル当たり8万トンのCO2を吸収するそうだ。日本の海岸線総延長は5万キロメートルだから沿岸300メートルの幅の海藻で日本が放出する12.4億トンのCO2を吸収できる計算になる。実現には困難な点もあるだろうが不可能な数字ではない。

海流に鉄イオンの供給源を設置すれば海洋の広い範囲で植物プランクトンを増やせないだろうか。黒潮の上流域であるポリネシアやインドネシアで実施すればこの付近の稚魚が増加し、日本近海の漁獲量も増加するかもしれない。
生態系への影響や資金面など現実の課題も検討しなければならないだろう。しかし、CO2削減は限界に近付きつつあるのでブルーカーボンを増加させる研究は価値があると思う。

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