SDGsを考える(その1)

最近SDGsが環境に関連して様々なところで話題になり、言葉だけでなく写真のような図形を目にする機会も増えている。SDGsは国連開発計画の提案によるもので(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の略だ。SDGsでは貧困や飢餓、水や教育など17項目を対象としている。
画像

同じ年(2015年)に締結されたCO2排出量だけパリ協定(COP21)と大きな違いで、どちらを重視すべきか戸惑ってしまう。
温暖化対策だけでは何故だめなのかが最初の疑問だった。
ところが放送大学の「環境工学」講座でエコロジカルフットプリント(EF=足跡)と言う考え方を知って疑問が氷解した。EFは一人の人間が生活するために必要な地球上の面積を示す。横軸のghaは砂漠や氷床などの人間が利用できない部分を除いた生物画生産可能な面積を世界人口で割ったグロ-バル・ヘクタールを示している。
画像


生物生産量は食物生産だけでなく排出したCO2 の吸収に必要な面積も含まれる。このグラフはCO2吸収とそれ以外のEFが分けて示されているが現地球の1.8gha/人に対して世界全体で、既に3gha/人に達し、米国は8、我が国も4.5ha/人の足跡を残していることが判る。宇宙船地球号を踏みにじっていると言うこと。
最近話題の廃プラスティックの海洋汚染もCO2以外のEFの例だ。
この観点からすればSDGsは人類の幸福的な生活と宇宙船地球号の存続を如何に両立させるかという課題を提起しているのだ。
一方で、SDGsの17項目の課題は、一見、開発途上国を重視し、我々に無関係の様に見受けられる。しかし、項目ごとに深堀すると日本を含む先進国にも無関係でないことが判ってくる。
次回以後、個別の課題を考えていきたい。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック