SDGsを考える (その8) 教育

SDGsの目標No.4は「質の高い教育を皆に」だが、教育は対象者の年齢も教わる内容も幅が広い。だから教育全体について異見を述べるなどするつもりはサラサラない。教育のごくごく一部で気付いた点を述べさせてください。
開発途上国では少年労働や女児の家庭労働などで低就学率が問題になっている。しかし先進国はCO2排出や天然資源の消費、大きなエコロジカルフットプリント{2019/04投稿SDGs(その1)を参照ください}など地球環境に遥かに大きなダメージを与えている。それらを緩和するため全世代に向けた再教育は開発途上校の若者以上に必要と考える。このような環境問題が現実に、しかも目に見える形で影響を及ぼし始めたのは最近の20、30年程度ではないだろうか。(1)環境問題だけでなく、(2)民主主義の劣化や、(3)SNSとの付き合い方も多くの人にとって学校卒業後、つまり社会人に成った以後に顕在化した課題だ。
「社会人の皆さん、こんな勉強をしましょう」なんてことはおこがましくて言えるわけがないが「こんなこともあるのかなぁ」という程度の軽い問題提起をしましょう。
ほとんどの「日本人の知識レベルは小学3年生」(2010年5月29日投稿)だから年取ってからも恥ずかしがらずに知識を貪欲に吸収すべきと思いますよ。
ただ、SNSとの付き合い方は、私が疎いだけでなく職場などで指導されているのでパスさせて下さい。

(1) 環境教育:ヤップ島に行ったとき、現地ガイドがプラスティックごみなどがポイ捨てされているのを示し、「ホンの20年前はすべて天然素材だったので捨てても腐っていました。その頃の習慣が残っているので腐らないプラスティックまで無神経に投げ捨てるのです。」どこだったか記憶にないが近くの島国では小学生にごみの分別を教育し、帰宅後、家族に伝達させる。子供の手前、両親は割と素直に実行するそうだ。先進国ではポイ捨て不可は浸透しているはずだが無意識のうちにポイ捨てする人は後を絶たない。海洋プラスティックごみ削減のために対策が必要だ。何か良い知恵が欲しい。
災害の大規模化への対応教育も重要だ。日本は、地震、火山噴火、台風、集中豪雨などが頻繁に発生するので対応のノウハウもかなり蓄積されている。これらを開発途上国現地用にアレンジした教科書を作り、現地小・中学校の教育に利用してはどうだろうか。年長者は「これまで無事だったからこれからも心配ない」と考える「正常化バイアス」を持つ人が多い。東北大震災以前に釜石で実施された東大の片田敏孝(当時群馬大、現在東大)教授の授業はその点の払しょくに力点を置き、「釜石の奇蹟」を生み出した。子供たちの呼びかけに応じて多くの大人たちも高台に避難したという。津波発生が懸念されるアメリカワシントン州、チリやペルー、インドネシアでも同様の教育をしてはどうでしょうか。子供を通じて大人教育をするというのも有りですね。
(2) 民主主義を守る教育:現在の民主主義も永遠でなく、いずれは不適合になり、新しい体制に代わる可能性が無いと言い切れない。しかし、その時まで民主主義をより良い状態で維持する努力が必要だ。トランプ前大統領の4年間で民主主義の意外なもろさが実感された。独立戦争で勝ち取った民主主義を誇りに思い、その教育を十分受けたはずの米国市民でさえ、①聞きたくない意見を聞こうとせず、②正否の判断を停止して同じ意見の持ち主同士で群れた。言論の自由と投票権だけでは民主主義を守れないと言うことだろう。ギリシャ人は正しさを追求すると同時に間違っていないかのチェックを怠らなかったと言われている。数学や自然科学論文で要求される正しさの「必要条件」の証明と、間違いないことの「十分条件」の証明だ。それほど固くならず、選挙立候補者の公約の甘い言葉に対して「間違ってないの?」といったネガティブ面からのチェックをちょいとやる習慣をつけさせるキャンペーンはどうでしょう。
アメリカは中・高校でディベート教育をする。一つのテーマについて賛成側と反対側に機械的にグループ分けして互いに論破する練習をさせる。対抗グループの考えを理解するのではなく欠点を探す訓練になる。また自分の意見を固めるために都合の悪い考えは無視し論戦の勝利にこだわる。アメリカ国内の分断はここに原因があるのではないか。
逆に日本人は議論をためらう人が多く、そうでない人も論理的に意見を展開する訓練はほとんど受けていない。自分の考えを持たない人が多いのではないか。ディベートではない、日本人向けの意見交換技術教育方法の開発が必要ではないだろうか。NHK高校講座の「世界史」「地理」あるいは「地学」は判り易く、しかもかなり客観的に教えている。大局的な知識収集に有益と考え、録画して毎回欠かさず聴取している。(本音は私自身の脱小学3年生)

この文章を振り返ってみると私の勝手な関心事に偏り、「教育」からかなり的が外れ、結論もはっきりせず、読者の皆様を煩わせただけになることを恐れている。この中に一文でも皆様のお役に立つものが存在すれば幸いです。

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