SDGsを考える(6)海を豊かに

SDGsの第14項目は「海の豊かさを守ろう」だ。
海のプランクトンは最大のCO2吸収源だから温暖化対策上からも重要な項目と言える。
植物プランクトンを餌にする魚や貝が骨や貝殻を作る炭酸カルシュームの形でCO2を固定して海底に沈殿させる。植物プランクトンの一種の珪藻自身も炭酸カルシュームの殻を作る。従って海を豊かにすればCO2を減らせる効果が期待できる。
地球規模の植物プランクトンの密度は人工衛星で観測できるが本ブログ「海を豊かにする森林」(2010年9月13日)で紹介したように長い歴史の中で沿岸諸国が森林を切りつくした地中海東部はプランクトン密度が極端に低い。逆に、日本の漁師が海を豊かにするために植林活動をしていることは理にかなっている。
海岸から離れた内陸部もサケ・マス、あるいはウナギなど海から遡上する魚の恩恵を受けているから無縁ではない。この地域も広葉樹を増やす活動がCO2削減に貢献できる。
明石付近の漁師が農家と共同でため池のヘドロをさらい、海を豊かにする活動をしている。ため池の貯水量が増えるので農家も助かっているそうだ。
逆に、黒部水系のダム底に溜まった、十分腐っていない落ち葉や枯れ枝を放流した時は富山湾を汚染して漁師と関西電力で争いが生じ、現在は放流を停止しているそうだ。水深の深いダムでは湖底の酸欠層のために植物が腐らない。本ブログで提案した「湖沼のヘドロ対策装置」(2018年3月28日)が応用できないだろうか。
ニホンウナギは絶滅危惧種だが日本の河川に設けられている魚道はウナギが遡上できない。ヨーロッパの一部で雨どいのようなものに人工芝を貼った水路を設けているところが有るそうだ。日本でも見習ってはどうだろう。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック