SDGsを考える(5)健康問題

SDGsの第3項目は「全ての人に健康と福祉を」だが、日本人の健康問題を21世紀の残り80年間のスケールで考えると次の3点だろう。
1)温暖化による熱帯病の北上
2)パンデミック(世界規模の病気大流行)
3)高齢者の健康問題

1)についてマラリアやジカ熱など熱帯蚊が媒介する病気の流行で、熱帯蚊の生息域が北上するだけでなく冬季に死滅しなくなるため病原菌が長年保持され、流行が繰り返される危険性が高まる。

2)について、これまでに発生したパンデミックはネズミが媒介した中世ヨーロッパで多くの都市人口が半減したペストの流行と渡り鳥が媒介するインフルエンザが原因で1918年から1919年にかけて5000万人から1億人の死者を出したスペイン風邪知られている。現在は航空運賃の低下で世界規模の旅行者数が増加しているので人間自身が病気を媒介する可能性も高まっている。更に、先進国で1950年頃から幼児死亡率が大きく低下したので3世代にわたって耐性の低い遺伝子をもつ人間の淘汰が減った、言い換えれば病気にかかりやすい人が増えていることも心配の種だ。

3)の問題は個人それぞれの努力で軽減できることが多いのではないだろうか。飲酒や喫煙あるいは塩分摂取量を制限して成人病を減らすのも一つだ。また日本の場合、男性は平均寿命81歳に対して健康寿命は72歳女性は平均寿命85歳で健康寿命は75歳だから8年ないし10年は不健康な老後が待ち構える。健康寿命を健康に伸ばせば医療費も介護の人手も減らせるので「ピンピンコロリ」もSDGsの身近な目標にできるョ。

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