日本の天災死とアメリカの人災死

この文章を書き始めた時に北海道胆振東部地震と名付けられた記録史上北海道で初の震度7の地震が発生し死者41名の犠牲者が出た。平成30年に限っても西日本豪雨で230人、台風21号で11人と多数の死者が出た。
尊い命が失われたのだから数で比較することは不謹慎だと言われるだろうが過去を振り返ると死者数は時代とともに減少している。
地震では関東大震災(マグニチュード7.9)10万5千人東日本大震災(マグニチュード9.1)は死者・行方不明者合計で1万8千人、熊本地震(マグニチュード7.0)267人だ。関東大震災を踏まえて建築基準法が制定され、大地震のたびに改定されてきた。マグニチュードの差が1.2、すなわち地震のエネルギーが63倍にもなる東日本大震災の死者数を押えられたのは建築基準法の順守や教育の効果が大きい(「釜石の軌跡」を思い出してください)のではないだろうか。効果的な地震予知技術が確立されれば死者数をさらに減らせるだろう。

気象予報技術も伊勢湾台風(死者5000人)の教訓を踏まえて建設された富士山レーダーや最近の気象衛星の利用で進路予測の精度が高められたため人的被害は大きく抑えられるようになった。
日本は人間の原因による交通事故や殺人事件の死者数も少ない。かつては1万人を超えていた交通事故も最近は5千人を下回る。殺人事件の死者数は1200人程度だ。

これに対してアメリカは天災による死者数こそ少ないが交通事故と殺人による死者はそれぞれ年間、約3万人と言われる。他にも薬物による死者が極めて多い。鎮痛剤のオピオイドの死者が3万3千人、ヘロイン7千人、覚せい剤が4千人と言われている。これらを合計すると人為的な原因の死者数が毎年10万人を超え、ニューオルリンズやシカゴに暮らす黒人青年は米国平均の十倍以上の比率だから街で過ごすより戦争に従軍した方が安全と言われるほどだ。従軍志願者を集めやすいので政治家も戦争を始め易い。

日本も戦前は結核の死者だけでも50万人を超えていたので戦争に反対する世論が高まりにくかったのではないだろうか。
天災であれ人災であれ不慮の死者数を減らすことが平和実現の第1歩と考える。

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