韓国凋落の可能性

危機管理は最悪の場合を想定して計画、準備される。例えば、10年以内に中国国内に騒乱が発生することを想定した対策を検討している研究会が有るそうだ。中国の経済問題は4月27日に述べたが今回は韓国の問題を考える。

韓国経済の懸念は北朝鮮の崩壊大企業の衰退がまず想定される。経済活動がどん底の北朝鮮を吸収した場合、朝鮮半島合計の経済全体(合計)は変化しないので日本に対する影響は少ないだろう。これに対して韓国大企業の衰退は影響が極めて大きい。現在、韓国企業全体の収益の8~9割が大企業に集中し、更にその6割程度を四大企業が占めているので大企業の衰退はそのまま韓国経済の衰退につながる。

SUMSUNGやLGは驚異的な成長を遂げ、総収益は日本の電機メーカを上回るまでになって居る。経営状態は盤石のようにみられるが、製品収益の柱はディジタル機器で、その点に危うさが残される。ディジタル技術は模倣が極めて簡単で、後発メーカの追い上げが容易な性格を持つ。日本エレクトロニクス企業は世界に先駆けての薄型テレビの製品化に成功したが全盛期は10年と続かず、韓国、台湾、中国のメーカに追い上げられてPANASONICやSONYが巨額の赤字を生じていることからも理解できる。

さらに、SUMSUNGやLGなど韓国大財閥の成功モデルグローバルマーケットの大きな製品に資本を集中し、製造設備を日本から輸入し、更に、日本人技術者を高額の報酬で引き抜いて製造ノウハウを吸収する手法だ。半導体記憶装置で瞬く間に世界トップシェアを獲得した場合も、ヒュンデが自動車の品質を急速に高めたのも同じ手法だ。巨大な国内市場を持つ中国企業がこの手法を取り入れ、更に先端技術に巨額の資本を導入し始めればSUMSUNGと言えどもひとたまりもない。

更に、漢民族は高い創造性を持つので韓国企業より手強い。16世紀末、すなわちガリレオの研究方法がヨーロッパに普及する以前の中国の科学技術は他の地域を圧倒する高みだった。{ロバート・K・G・テンプル、「中国の科学と文明」河出書房新社(1992年)}

次に大きな関心事は韓国大財閥の繁栄がいつまで続くかと言う点だ。日本電機メーカーの薄型テレビの盛衰を考えると5年以内に凋落が始まる可能性は十分にあると考える。

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この記事へのコメント

スサノオ
2012年12月14日 19:09
 過去を懐かしんでも仕方がない。エレクトロニクス産業の骨子は複写型テクノロジーを追及していった大衆消費財ビジネスだったから。製造技術は簡単にコピーされる産業で、技術自体もナノとか言っているけれどステッパーなどを使った転写技術。非物理的転写技術は、摩擦や損傷などが、なにも起こらない、電子、光学的処理なので確立すると素人でも簡単に計画できるものだからだ。ビジネスで技術以外に勝とうとすると巨額の投資判断と、ニーズ調査に基づいたビジネスモデルだけの世界になる。韓国はそれをやったが電子機器とそれにのっかるソフト以外は、いくらPOSCOと騒いで日本のようなフルセット産業っぽくみせかけているが、二流国なのであり、金属素材の赤字を常に嘆いている。
 しかし日本の陰に隠れて為替レートを低水準に持ってきた世渡り上手なしたたかな国である。目立ちながら、為替相場を下げる手立てを日本は確立しなければならない。つまりハードとかソフトとかハイテクとかローテクとか分けない高度な発信力だろう。日本人は概念分断によって海外からコントロールされてはいないか?
2017年05月14日 01:19
SUMSUNの半導体生産額はINTELに次ぐ世界2位だが日本の製造設備(ステッパー、クリーンルーム用フィルタや自動搬送設備など)に頼っている。数兆円にも上る設備投資を続けられる資金力だけが頼りだ。これは中国でも真似できるので近い将来は追い越される可能性が高い。輸入した部品とOSで商品化できるスマートフォンで中国に追い抜かれた。
言い換えれば韓国はオリジナル製品を生み出していない点が最大の弱点になる。
一方、日本製品は品質の高さとオリジナリティーで世界中の敬意を集めている。だから他人事ではなく、他人のせいにせず自分の職務で品質とオリジナリティーを生みだし続けることが我々のなすべきことと思う。工業製品や工芸品だけでなく文系のビジネスマンも新しいビジネスモデルを生み出し続ければ、世界経済の動向に左右される心配は少ないと考える。

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